セイノーホールディングスは11月20日、セイノー情報サービスが2020年に開設した「BRAIS(ブライス)」の開発拠点「長崎ラボ」を、規模拡大と実験用スペース確保のためJR長崎駅ビル・オフィス501に移転し、同日から事業を開始したと発表した。
BRAISは、「ビッグデータ」「ロボット」「AI」「IoT」「シェアリング」の頭文字による造語。
セイノー情報サービスでは、人手不足や2024年問題など、将来の輸送力低下に伴う物流危機への対策として、ドライバーやトラックなど限りあるリソースを最適化し、生産性を向上させることが課題解決に不可欠であると考え、リソースマッチングによる積載率の向上、ダイナミックプライシングによる荷量の平準化、ロボットやAIの活用による業務の省人化などに取り組んでいる。
これらの取り組みに欠かせないBRAISについて、同社は長崎県・長崎市と立地協定を締結し、BRAISを活用したソリューションの開発体制強化を目的として長崎ラボを2020年に開設。以来、大垣本社の開発チームと連携し、物流現場でのロボット管理やAI検品のソリューション企画、長崎大学との共同研究による物流センターでのAI異常検出や作業量を予測するアルゴリズムの研究開発などを実施し、これらの活動はセイノー情報サービスの価値向上と事業拡大に寄与している。
同社は、長崎県内の教育機関や企業、自治体との連携を通じたソリューション開発で、日本の物流課題の解決に向けた活動をさらに強化していくとしている。
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