西日本を中心に16の生協で構成されているグリーンコープ共同体に所属する「グリーンコープやまぐち生活協同組合」は12月21日、初めて電気自動車(EV)の配送用トラックを導入したと発表した。
このEV配送用トラックは日野自動車の日野デュトロZ EVで、2台導入している。
日野デュトロZEVは最大積載量1トンで、5時間の通常充電で100キロメートル以上の航続が可能。荷台の高さは一般的なトラックの半分ほどの約40㎝となっている。そのため、女性や高齢のドライバーでも積み下ろしが簡単にできるのが特徴となっている。また、導入した1台は、運転席と荷物室が車内でつながる「ウォークスルー構造」となっている。このため、荷台で作業をする際に車外に出る必要がなく、ドライバーの負担を軽減することができる。
積極的なEV導入のほかにも、グリーンコープでは脱炭素社会実現に向けた取り組みを推進している。グリーンコープの各事業所では最大限、「グリーンコープでんき」が供給する電力を利用している。グリーンコープでんきが提供する電気は、バイオマス・太陽光・小水力・地熱などの自然エネルギーを利用した化石燃料に頼らない発電方法で作られている。
グリーンコープやまぐち生協で電気自動車を導入している支部・センターでは、「グリーンコープでんき」の「ゼロエミッションプラン」の電気。発電時はもちろん「地球温暖化対策推進法」に基づく電気事業者別排出係数の観点からも、二酸化炭素排出ゼロを達成している。これにより電気自動車から排出される二酸化炭素は動力源の電気も含め、「完全にゼロ」を実現できる。