リーガルテックは1月30日、物流業界を支援し、物流DXに貢献するソリューション「リーガルテックVDR 物流」を提供開始したと発表した。
VDRとは、「Virtual Data Room」の略語で、インターネットを利用して機密データを保存し、第三者と共有するためのSaaS(Software-as-a-Service)ソリューション。
物流業界では多くの異なるシステムと技術を使用しているが、これらが互いに互換性を持たないことが多い。業界全体で共有できる標準化されたデータフォーマットやプロコトルがなく、効果的なデータ共有が困難で、その安全性や品質についても課題となっていた。
また、データ共有には高度なITインフラと技術的専門知識が必要となり、リアルタイムでのデータ共有や企業間連携、国際物流においてはそのプロセスはさらに複雑化する。
同社が開発した「リーガルテックVDR 物流」は、さまざまなデータフォーマットに対応し、異なるシステム間でのデータ共有を容易にするサービス。統一されたプラットフォーム上でデータを管理することで、標準化されたデータの共有と処理が可能となる。
高度なセキュリティ機能を備え、機密情報の保護に優れているのも特徴だ。データのアクセス権限を細かく設定できるため、必要な情報のみを適切な利害関係者と共有できる。
また、データのアップロード、更新などの記録が残るため、データの整合性が保たれ、エラーチェック機能により品質を確保。クラウドベースのサービスであるため、特別な技術的知識がなくても利用でき、大規模なITインフラへの投資が不要となる。
「リーガルテックVDR 物流」で透明性のあるデータ共有を行うことで、企業間の信頼関係が構築しやすくなり、リアルタイムのデータ共有の実現にも貢献する。更新された情報がすぐに関連する全ての関係者に共有されるため、顧客の迅速な意思決定をサポートする。
同社は、「リーガルテックVDR 物流」を導入することで、「物流プロセスの最適化、コスト削減、そして顧客サービスの向上が期待できる」としている。