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西久大運輸倉庫ほか/うきは市で陸路と空路による医薬品配送実証

2024年02月14日/IT・機器

西久大運輸倉庫は2月14日、福岡県うきは市、トルビズオンとともに、同月20日にドローンとEV車両を活用した医薬品配送の実証実験を行うと発表した。

陸路と空路の組み合わせによる配送実証実験は全国でも例が少なく、人口密集地の河川上空、うきは市内を配送ルートとして実用化に向けた実証実験を実施する。

3者は「ドローンを活用した持続可能な地域づくり」に関する連携協定を締結しており、今回はその第二弾。ドローンとEV車両の配送を組み合わせた、ハイブリッド配送スキームを構築し、交通渋滞やCO2排出量抑制にも貢献する新しい物流インフラの実現を目指す。

<事業スキーム(イメージ)>

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実証では、薬局間における医薬品の在庫移動を想定し、廃棄薬の削減や薬剤師の業務効率化、ガソリン車両を使わず、CO2排出量の削減を目的に実施する。

これまで、BtoCや緊急時を想定した実証実験が数多く実施されてきたが、今回は、BtoBの定期配送を検討しており、事業ベースに継続的に実用可能な配送手段として検証する。

使用機材はDJIのマルチコプター型ドローンDJI製 M300RTKと、車両はVECTRIX製 I-Cargo。搬送距離は空路が約2.2㎞、陸路が約1㎞。

<使用する機体と車両>

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実証結果を踏まえ、西久大運輸倉庫の支店をハブ拠点として、ドローン飛行経路の最適化を実現。配送モデルを薬局以外のスーパーや家電量販店、飲食店等の商品に横展開し、配送頻度を増やす計画だ。

顧客敷地内にドローンポートを設置することで、BtoBの集荷もドローンに置き換えて配送頻度を増やすことが可能となる。これにより、採算が困難な地域においても様々な荷物やサービスを重ねることでビジネスとして自走させる考え。これによりCO2削減や隣接する地域との広域連携も図っていくとしている。

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