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SHKライングループ/ミスミの中国向け輸出を海上輸送にシフト

2024年02月28日/3PL・物流企業

SHKライングループの物流事業会社であるマリネックスは2月28日、同社が提供するSDGs対応型の日中間小口混載輸送サービス「MARINEX 3E-Express」が、ミスミグループ本社の中国現地法人向けFA関連部品輸出の一部に採用されたと発表した。

<製品の小口短期納品を維持しつつ、CO2排出削減を実現>
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同サービスでは、ミスミ東日本流通センターから毎日出荷される製品を横浜のマリネックス指定倉庫に保管し、週2回のペースで横須賀港に横持ち輸送。そこからSHKライングループがそれぞれ運航する、東京九州フェリー(TQF)~ 蘇州下関フェリー(SSF)を繋いで中国太倉港に輸送し、上海市内のミスミ中国現地法人に引き渡している。

従来、ミスミではグループの事業コンセプトでもある「確実短納期一個流し」を実現するため、僅かな物量であっても平日毎日、航空輸送を利用して中国向けに輸出していた。一方で、国際輸送の環境負荷低減の実現を模索していたところ、マリネックスが提供するMARINEX 3E-Expressに着目。

両者間で2023年春から複数回の協議を重ね、7月にトライアル輸送を実施し、リードタイムの検証や日中双方でのオペレーション等を確認。10月から上海向け輸出製品のうち蘇州下関フェリーのダイヤ(週2便定期運航)に合わせることが可能な製品から順次シフトし、並行して進めた出荷体制の見直しを経て、12月から本格稼働に移行した。

MARINEX 3E-Expressについて、ミスミ物流業務統括室の三好ジェネラルマネージャーは、「海上輸送は航空輸送と比べてCO2の大幅削減が期待できるサステナブルな輸送手段。この輸送モードで“確実短納期”を実現できた点は大きい」と、高く評価している。

<MARINEX 3E-Expressの輸送ルート>
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MARINEX 3E-Expressは、航空便に劣らないリードタイムでありながら低コストで届ける経済性(Economy)、定温定湿のフェリーの輸送環境を利用して梱包材等の使用を極力抑えるSDGs対応(Ecology)、RORO荷役作業による低振動・低衝撃の優しい環境(Environment)が特徴。

横浜指定倉庫~横須賀港(横持ち)~東京九州フェリー(TQF)~新門司港 ~下関港(横持ち)~蘇州下関フェリー(SSF)~中国太倉港、または下関港~関釜フェリー~釜山~(トランシップ)~中国青島港または大連港のルートを5日間で輸送。週2~3便の頻度で往復運航し、パッケージ料金で小口混載サービスを提供している。

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