大和ハウス工業と日本貨物鉄道(JR貨物)は3月13日、千葉市美浜区にマルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」を共同開発すると発表。同日に地鎮祭を実施した。
敷地面積4万8539m2に地上4階建て延床面積11万3915m2の施設を建設する計画で、4月1日の着工、2025年9月16日の竣工を予定。両社による物流施設の共同開発は、「札幌貨物ターミナル駅」構内に立地する「DPL札幌レールゲート」に続き2棟目となる。
建設地は、東京都心から30km圏内に位置し、京葉道路「穴川IC」まで3.5km、東関東自動車道「湾岸千葉IC」まで5kmと、最寄りのインターチェンジに近接した立地。首都高速都心環状線や首都高速中央環状線・外環道・圏央道の首都圏三環状道路にもアクセスしやすく、交通利便性に優れており、常磐自動車道、東北自動車道などに繋がる複数の幹線道路にも容易にアクセスできるため、広域配送に適した環境となっている。
加えて、貨物鉄道輸送の全国ネットワークへのアクセスが可能な京葉臨海鉄道臨海本線「千葉貨物駅」から9kmかつ、貨物取扱量全国2位で国際拠点港湾に指定されている千葉港の新港地区に位置することに加え、「成田国際空港」から車で40分と、陸・海・空路の物流インフラが充実しており、国内外輸送の拠点としても活用することが可能だ。
<3月13日に実施した地鎮祭にて、鍬入れをする大和ハウス工業の更科 雅俊 東京本店長>
施設は地上4階建て延床面積11万3915m2のマルチテナント型で、1区画5923m2から最大8社が入居可能。
各区画には事務所を設置するなどテナント企業の多様なニーズに対応するほか、従業員の働き方改革の支援として施設内に保育施設を設置。あわせて、カフェテリアやコンビニエンスストアが入るスペースを設け、就労環境を整備するとともに、普通乗用車286台分、バイク30台分、自転車95台分の駐車スペースを整備する。
4階までの各フロアには、2基のランプウェイによってトラックが直接アクセス可能。トラックバースは1フロアあたり58台分を備えるほか、効率的な物流施設の運営をサポートするトラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステム も採用することで、荷待ち時間の短縮や入出庫業務の効率化を図る。
■「DPL千葉レールゲート」開発概要
建設地:千葉市美浜区新港32-11他
交通:京葉道路「穴川IC」3.5km、東関東自動車道「湾岸千葉IC」5km
京葉臨海鉄道臨海本線「千葉貨物駅」9km
敷地面積:4万8539.02m2(1万4683.05坪)
構造・規模:鉄骨造・耐震構造・地上4階建て
延床面積:11万3915.48m2(3万4459.43坪)
賃貸面積:8万8500.49m2(2万6771.39坪)
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主:千葉貨物施設開発特定目的会社(大和ハウス工業100%出資)
設計施工:淺沼組
着工:2024年4月1日
竣工:2025年9月16日(予定)
入居可能日:2025年9月17日(予定)