アルプス物流が5月9日に発表した2024年3月期決算によると、売上高1188億4400万円（前年同期比1.9％減）、営業利益55億7800万円（30.6％減）、経常利益60億1900万円（31.5％減）、親会社に帰属する当期利益35億7000万円（29.1％減）となった。
セグメント別では、同社の主力事業である電子部品物流事業は、倉庫の拡張や新規顧客の拡販活動などに取り組んできたが、航空貨物の減少、国際輸送運賃の落ち込み、生産停滞などによる貨物取扱量の減少など、既存貨物量の減少を補えず売上高は減収となった。利益面では、生産性向上に取り組む一方で、大中華圏の国際輸送貨物の取扱いなどが第４四半期において想定以上に減少したことや荷動きの停滞に伴う効率悪化、競争環境激化の影響などにより減益となった。
その結果、電子部品物流事業の売上高は624億2700万円（10.0％減）、営業利益32億400万円（44.1％減）となった。
消費物流事業の売上高は289億3300万円（4.2％増）、営業利益12億4200万円（2.8％減）となった。
同日に公表した「LDECによる同社株券等に対する公開買付けの開始予定に係る賛同の意見表明及び応募推奨並びに資本業務提携のお知らせ」のとおり、LDECによる同社の普通株式等に対する公開買付け及びその後の一連の手続により、同社株式が上場廃止となることが予定されているため、2025年3月期の業績予想は記載していない。
