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物流改革Platform/ GOの『DRIVE CHART』が交通事故減と効率化を両立

2024年06月03日/IT・機器

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ここ数年、街中で『GO』のロゴマークを付けたタクシーが走る姿を見かけた人は数多いだろう。タクシーアプリの定番としてすっかりお馴染みとなっているが、その同じ会社から物流事業者をはじめとした社用車を持つ企業向けに『DRIVE CHART(ドライブチャート)』という次世代AIドラレコサービスが発売されている。AIドラレコと呼ぶからには、通常のドライブレコーダーとは一線を画する機能が搭載されているはずだ。それは何か。同社の「移動で人を幸せに。」というミッションに則った『DRIVE CHART』の実力とその魅力をスマートドライビング事業本部ビジネス開発部の武田 浩介 部長に伺った。

<『GO』のロゴマークがラッピングされたタクシー>
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<DRIVE CHARTのイメージ写真>
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ドライブレコーダーを越えたAIドラレコ
AIを使って事故リスク削減

『GO』とラッピングされたタクシーを今では街中で見ない日はないが、「どうする?GOする!」のTVCMの影響も加わり、一躍タクシーアプリの決定的な知名度を築いたGO社。その強力な知名度を武器に、同社のもう一つの事業が『DRIVE CHART』という交通事故削減を支援するAIドラレコサービスだ。

同社スマートドライビング事業本部ビジネス開発部の武田 浩介 部長は「見た目は通常のドライブレコーダーですが、画像等により、ドライバーの運転行動の内、危険と思われるリスク運転をAIが抽出して分析を行い、それをドライバー本人並びに管理者が見ることにより、運転改善、事故削減に役立てようとするものです」と話す。続けて「ドライバーは、運転のプロフェッショナルですので、基本的には運転において交通事故につながるリスクを自分で正していけると思っています。『DRIVE CHART』はそのプロドライバーが納得して自身の運転を振り返り改善するサイクルが生まれるように、指導する立場の管理者をサポートできます」と力を込める。

『DRIVE CHART』の真価は、まさにこのサポート体制にあると言っても過言ではない。優秀なハード面と毎週更新されるAIのアルゴリズムの技術的な優位性に加え、商品を販売してからのサポートが同社の真骨頂である。「カスタマーサクセスと呼ぶサポートサービスがもう一つの柱です。これは、機器の売りっぱなしではなく、あくまでその機器を使ってもらって狙っていた効果が出るまでサポートするといったものです。当然、弊社の営業部隊とカスタマーサクセス部隊は完全分離しており、カスタマーサクセス部隊はその顧客の成果がそのまま本人の成果になるため、より真剣に取り組まざるを得ないシステムにしています」と武田部長。売りっぱなしとは無縁のようで、まさに顧客と一緒になって宝の持ち腐れを徹底して排除する戦略をとっている。

GO社が会社のミッションにかかげる「移動で人を幸せに。」に直接つながるということも同社が力を注ぐ大きな要素だろう。交通事故は被害者も加害者も悲惨である。さらに、物流会社にとっても被害は物的・人的被害だけでなく、信頼度の喪失等計り知れないダメージを受けることになる。

同社ではシステム導入に伴う事例を集めている最中だが、一例として、40台のトラックを保有するある導入企業では導入後1年間で事故件数が1/3に減り、自動車保険料が年間600万円も減少したという事実を明かしてくれた。

なお、同社では本年の4月~5月にかけて、「DRIVE CHART交通安全運動2024」という、企業による過去最大級の交通安全運動を実施している。参画企業は物流企業だけでなく、一般営業車両・タクシーを有する企業も含まれており、より多くの人・企業へ「事故の未然防止」の輪を広げていく取り組みを進めているという。

<心に突き刺さる指摘が必要と語る武田部長>
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<交通事故の未然防止と車両管理の効率化をAIが実現>
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車両管理の効率化にも対応
2024年問題対処に有効

リスク運転を可視化する『DRIVE CHART』は、精度99%以上で検知できる優秀なAIを搭載していることが基本にある。本当に危険な運転だけを検知するため、管理においてもより効率化が図れる。全ドライバーを集めての安全運転の講義や研修も必要だろうが、プロドライバーだけに「頭では理解している人がほとんどで、より心に突き刺さる各ドライバー個人へのピンポイントの指摘が必要」という武田部長の言葉には説得力がある。全てのドライバーに同様の教育をするには、相当な手間暇と時間がかかるはずで、『DRIVE CHART』が検出したドライバーのリスク運転傾向に合わせて個別教育したほうがはるかに効率的ということは明らかだろう。

また『DRIVE CHART』ではドライバーの自主的な振り返りが習慣化されるように週次でドライバーに運転結果のサマリーをメールで送信する機能や、AIによる顔認証を行うことでドライバー別で運転状況とリスク運転の傾向が一目でわかるレポート機能などがある。管理者が手間をかけずともドライバーに安全運転意識の定着が促進される仕組みが整っているという。

2024年問題もあり、ドライバー不足も深刻で、管理者も不足気味となっている。物流企業には、魅力ある職場を作っていかないと、今後人手不足倒産に追い込まれる企業が出てきても不思議ではない。『DRIVE CHART』は日報月報の作成の自動化やアルコールチェック機能も搭載され、車両管理機能の業務効率化が実現できる。

また、魅力ある職場を作るには何と言ってもその元手となる原資が必要。運賃交渉ももちろん大事だが、まずは身の回りの効率化を図りながら、利益の取れる魅力ある職場を作っていかないと、人手は益々集まらなくなってしまう。負のスパイラルを抜け出す強力な援軍となるのが『DRIVE CHART』だろう。

最後に武田部長は「1件でも事故を減らすことを願っています。精度の高いAIドラレコとカスタマーサクセスにより、事故を減らし、物的・人的損失を最小限に抑え、より魅力ある物流会社を築くための基盤として利用してほしいと思っています。よく、事故防止はキリがないと言われます。どこまでやっても事故は可能性としてはゼロにはなりません。お金をかけて事故防止教育をやるのはムダに思えてしまい、法律さえ最低限守っていればいいという考えですね。しかし、事故を起こすと何一つ良いことはありません。また、安全運転の心が育つと様々な分野に波及します。ある導入企業の運送会社では誤配や遅延が減った、お客様から接遇が丁寧になった、という声をいただけたなど、副次的な要素も生まれた例があります。企業の経営者の方はドライバーに事故を起こさせない最大の努力をして、ドライバーの命をぜひとも守ってあげるとともに、効率化で利益の出る会社経営を実現してほしいと思います」と力強く語った。

同社では2024年2月時点で『DRIVE CHART』契約車両は7万台を突破したという。物流事業者だけでなく、自家物流や製薬会社、流通、営業、インフラ・工事会社、タクシーなど幅広い業種で利用が広がっている。現在、物流事業者だけでも6万数千社あり、それだけ今後の伸びしろが高いとも言えよう。2024年問題で物流業界も大きく揺れており、業界の再編が進むと考えられている。事故削減と効率化に真摯に取り組むクリーンで先進的な企業のみが今後生き残れる可能性があるのではなかろうか。

<導入企業の主なメリットと効果>
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■『DRIVE CHART』公式Webサイト
https://drive-chart.com/

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