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三井住友海上/MS&ADインターリスク総研と青果物輸送リスク低減へ

2024年08月27日/3PL・物流企業

三井住友海上火災保険とMS&ADインターリスク総研は8月26日、農林水産省から「令和5年度品目団体等と連携した輸送リスク管理推進緊急実証委託事業」を受託したと発表した。

両社は、事業を通じて、青果物の輸送リスクを分析し、その分析データを活用することで、青果物輸出での輸送品質の向上を実現するとともに、日本の農林水産物・食品の輸出拡大に貢献していくとしている。

背景には、農林水産物・食品の輸出は、輸送形態や時間等が国内輸送と異なることから、腐敗・品質劣化、温度変化等による損害等のリスクを抱えており、今後の輸出拡大を見据えたリスク低減が喫緊の課題となっていることがある。

事業の概要は、「輸出食品専用保険」に加入した青果物の輸出事業者から、輸送中の腐敗や品質劣化等の事故情報を収集し、温度や湿度の変化等を記録する計測機器を活用して損害の発生要因を分析。また、包材・鮮度保持技術等の効果測定など、輸送リスクを低減する取組みの有効性を検証する。

各社の役割は、三井住友海上が、輸出食品専用保険の提供、事故情報・事故データの収集等を行う。MS&ADインターリスク総研は事業の全体統括、事故データ等の評価・分析、手引書の作成、実証結果の取りまとめ等を行う。

今後は、事業で得られる青果物の輸送リスクの分析データを活用し、リスク低減に寄与する輸送方法の提案やリスクに見合った保険料率の設定、補償内容の拡充を目指していくとしている。

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