国土交通省は1月17日、令和6年度「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」の実証輸送への参加事業者について、4件選定したと発表した。
<令和6年度「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」の参加事業者 選定結果>
国土交通省では、2024年11月6日~2024年12月6日にかけて、実証輸送の参加事業者について公募を行い、5件の応募の中から、4件を選定した。
選定されたのは、「トランスアフガニスタンルート(1件)」、「北米ミニランドブリッジルート(1件)、南シナ海迂回ルート(1件)、その他、中央回廊カスピ海ルート(1件)となっている。
今後、選定された参加事業者の協力の下、2024年11月末から2025年3月にかけて実証輸送を行い、輸送コスト、リードタイム、輸送品質、輸送の際の手続き、トレーサビリティ、BCPルートとしてのリスク評価等を検証する。
さらに、検証結果をとりまとめ。報告会、報告書等の形で公表する予定だ。
この実証輸送では安定的なグローバルサプライチェーン確保に向けて国際物流の多元化・強靱化を図る観点から、従来の輸送手段・ルートを代替又は補完する輸送手段・ルートについて、その有効性を検証する。
実証輸送の概要は、日本を発地又は着地とし、下記のルートのいずれかで輸送するもの。 「パキスタンのカラチ港からアフガニスタンを経由し中央アジアと日本を繋ぐルート」、「北米ミニランドブリッジを利用し、日本と欧州を繋ぐルート」、「南シナ海を迂回し、日本とASEAN 諸国を繋ぐルート」、「その他、中央回廊カスピ海ルートを利用した特別な輸送提案」など、事業者側からの提案に依るルートで新規性が認められるもの、としている。
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