ジャパントラストは1月17日、国土交通省が2025年1月から実施する、令和6年度「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」において、米国大陸を横断する新たな輸送ルートの実証実験に参加すると発表した。
実証実験は、国際物流の安定化を目的としたもので、従来のスエズ運河や喜望峰経由のルートに加え、新たな輸送ルートの有効性を検証する。
日本から米国西岸までコンテナ船で貨物を輸送し、ジャパントラストのロサンゼルス現地法人であるGREAT LUCK社と協力しながら米国大陸を鉄道で横断、米国東岸から再びコンテナ船で欧州へ輸送する。
実施するルートは「北米ミニランドブリッジルート」。実荷主はイビデン。1912年創業の長い歴史を持つ会社で、世界トップクラスの電子部品メーカーとして、スマートフォンやパソコン、自動車など、様々な製品に使われる部品を製造。
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発送予定時期は2025年1月下旬、輸送完了予定時期は2025年3月中旬~下旬、輸送ルートは名古屋港~ロサンゼルス港(コンテナ船)→ ロサンゼルス~ニューヨーク(鉄道)→ ニューヨーク港~ロッテルダム港(コンテナ船)。
ジャパントラストは、この実証実験を通じて、国際物流における多様な選択肢の提供を目指す。新たなルートの確立により、輸送時間の短縮やコスト削減、災害や地政学的リスクへの対応力強化など、顧客企業のサプライチェーンの強靭化に貢献することが期待される。
国交省/「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」参加事業者選定