商船三井は1月21日、持分法適用関連会社Gearbulk Holding AG(ギアバルク社、本社スイス)の株式保有割合を72%とし、連結子会社化した。
<ギアバルク社のオープンハッチ船(左)と、風力発電用タワーのカーゴ例>
ギアバルク社は、パルプや鋼材などの半製品を輸送貨物の柱とし、小口の貨物やプロジェクト貨物との相積みで成長。連結子会社化により、商船三井グループのドライバルク船隊は合計338隻と世界最大規模になる。
ギアバルク社の専門性の高いオペレーションと、世界中に張り巡らしたネットワークの活用を通じ、グローバルな営業ネットワークを整備するとともに、新規事業機会の創出、効率配船といったシナジーを生み出す狙い。
ドライバルク船隊のうち、世界最大のギアバルク社のオープンハッチ船が約2割(60隻)を占めることになり、商船三井の特徴的な事業として期待されるという。
なお、ギアバルク社は連結子会社化にあたり、オープンハッチ船以外の事業を外部に切り離し、オープンハッチ船事業に集中することとした。
■Gearbulk Holding AG
本社所在地:スイス
設立:2014年10月
事業内容:オープンハッチ船 船主および船舶管理