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国交省/長時間の荷待ちで2社に勧告、トラック・物流Gメン

2025年01月30日/SCM・経営

国土交通省は1月30日、トラック・物流Gメンによる「集中監視月間」の取り組み結果を公表するとともに、過去に「要請」を受けたにもかかわらず依然として違反の疑いがあるとして、NX・NPロジスティクス(大阪府摂津市)と吉野工業所(東京都江東区)に「勧告」を行った。

2社の違反原因行為は、いずれも長時間の荷待ち。2023年11・12月にそれぞれ改善するよう要請していたため、社名の公表に至った。

今回の集中監視月間は、2024年11~12月に実施。勧告2件(荷主1、その他1)のほかに、要請7件(荷主4、元請2、その他1)、働きかけ423件(荷主304、元請104、その他15)と、2か月で計432件の法的措置を実施した。

これらの荷主等についてはフォローアップを継続し、改善が図られない場合は、さらなる法的措置も含め厳正に対処するという。

<これまでの実績  出典:国交省>
20250130gmen - 国交省/長時間の荷待ちで2社に勧告、トラック・物流Gメン

国交省は、「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づき2023年7月、全国162名体制のトラックGメンを設置。

関係省庁と連携し、悪質な荷主・元請事業者に対し、貨物自動車運送事業法に基づく働きかけや要請を行ってきた。

また2024年11月にはトラック・物流Gメンへと改組し、地方運輸局などの職員や各都道府県トラック協会のGメン調査員を加え、総勢360名規模に体制を拡充。

集中監視月間に合わせて、倉庫事業者へのヒアリングを開始したほか、Gメン調査員が全国で計115件の違反と考えられる情報を収集し運輸支局に通知した。

主な違反原因行為としては、長時間の荷待ちが最も多く、契約にない付帯業務、運賃・料金の不当な据え置き、無理な運送依頼などが見られる。

物流最前線/悪質な荷主・元請を徹底監視 深化する「トラックGメン」

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