商船三井CVC(MOL PLUS)は2月7日、シンガポール政府系ファンドであるSEEDS Capitalの共同出資パートナーに認定されたと発表した。このスキームを活用することで、シンガポールのディープテックスタートアップへの出資体制を強化し、同国のディープテックエコシステムの発展を目指す。
SEEDS Capitalは、Enterprise Singaporeの投資部門として、新技術や革新的なソリューションを開発するシンガポールのディープテックスタートアップを支援している。今回のパートナーシップにより、シンガポールのスタートアップはMOL PLUSが持つネットワークを活用して投資家や企業にアクセスし、投資やビジネスの機会を得ることができる。
また、MOL PLUSでもシンガポール市場への進出を目指すディープテックスタートアップの支援も行っていく。共同出資パートナー制度においては、ディープテックへの投資実績や、技術・各分野の専門知識など4つの条件で投資活動を実施するパートナーが任命されており、日本企業では3社目の認定となる。
商船三井グループでは、シンガポール政府との取り組みや活動を推進し、関係を強化している。直近では、商船三井とシンガポール海事港湾庁(MPA)との包括的協業覚書の締結や、MOL PLUS主催海事スタートアップエコシステムイベントに主賓としてMPAを招待するなど、様々な場面で連携を深めており、今回の認定も連動した取り組みとなる。
MOL PLUSは今後もスタートアップ企業が持つ斬新なアイデアやテクノロジーと、商船三井グループがもつリソースの相乗効果により、新規事業の創出を目指す考え。
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