月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップ企業ispaceは3月7日、中央大学理工学部と共同で小型ロボット群を月へ輸送するための技術検討に関する覚書を締結した。
同学部の國井康晴教授がプロジェクトマネージャーを務める内閣府ムーンショット型研究開発制度プロジェクト(以下、中央大学國井ムーンショット)の一環として取り組むもので、将来的に宇宙、特に月面で暮らす未来都市構想へ向けた探査について産学官連携で研究開発を進める。
<2050年頃構築を見込まれる溶岩チューブ内の探査拠点イメージ>
中央大学國井ムーンショットでは今後、人間の居住可能性が指摘されている月の洞窟(月溶岩チューブ)」の探査実現に向けた小型ロボット群の制御やシステム開発、検証などを共同で行う。
ispaceは2010年に設立。日本、アメリカ、ルクセンブルグの3拠点で活動し、月への高頻度かつ低コストの輸送サービス提供を目的とした小型ランダーや月面探査用ローバー等を開発している。