卸3社と菓子メーカー4社で組織する菓子物流改善委員会は、2024年問題など「運べないリスク」に対応するため、業界全体の物流最適化を推進している。3月5日、東京都内の三菱食品本社で活動説明会を実施し、活動目標として2028年までに菓子業界全体の物量の50%をパレット物流化することを掲げた。
菓子は商品特性として軽いものが多く、手積み・手降ろしが商習慣となっており、各卸のパレット化は10~20%程度(2024年9月時点)と、加工食品や酒類に比べ、パレット物流が進んでいない。
説明会には68社が出席。三菱食品SCM統括 物流オペレーション本部の大和田崇本部長が挨拶し、「将来運べなくなる前に、サステナブルな菓子物流を目指し、パレット物流・共同配送など、多くの菓子メーカーに協力していただきたい」と呼びかけた。
同委員会は2022年8月に発足。三菱食品、コンフェックス、山星屋の卸3社と、メーカーからは亀田製菓、ブルボン、 明治、カルビーが参加し、パレット物流の標準化すべき項目の洗い出しやルール策定を協議し、テスト運用を行っている。
説明会では物流改善への取組状況のほか、パレット納品事例なども紹介。そのうえで、パレタイズに向けたメーカー・卸共通の課題として、「小売業・共配業者等を含めたサプライチェーン全体での取組が必要」との認識を改めて確認した。
■詳しい内容は流通ニュースを参照
菓子物流改善委員会/菓子メーカーらにパレット物流の協力呼びかけ