アサヒロジスティクスは4月15日、国内初となる特定技能外国人ドライバー周 鴻澤(シュウ コウタク)さん(24歳)が入社するにあたり、自社が運営するドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県比企郡滑川町)で、入社式を開催した。
周さんは、2024年12月に国内初の「特定技能1号評価試験」に合格した中国籍の大学生。大学卒業後、トラックドライバーとして採用された。今後、外食向けの配送などを担うアサヒロジスティクス東松山石橋営業所(埼玉県東松山市)のサービスドライバーとして配送業務を担う。
横塚元樹 社長は、「日本で初めて、世界でも初めて、特定技能という仕組みの中で、日本でドライバーとして仕事をすることを認められた第一号として、周さんに手を挙げていただいて、本当にありがたい。当社では、多くの方が安心して、日々の生活を当たり前におくれるためのサポートをする『物流インフラ企業』を経営理念としている。インフラというのは、電気、ガス、水道にように日頃あって当たり前で、それがないと生活できない。しっかりと維持し続けるのが、我々の大切な役割だ」とあいさつした。
周さんは、アサヒロジスティクスグループ滑川寮・研修所(埼玉県比企郡滑川町)に入寮し、ドライバー専用研修施設「滑川福田センター」で3泊4日の新人研修を受講した。
横塚社長は、「日本人が採用できないから、外国人を採用するという発想ではだめだ。日本人でもトラックドライバーとして育成できる仕組みが必要で、育成する人が、たまたま外国人になったというくらい、トラックドライバー育成の仕組みを構築したい」と語る。今後、中国のほか数名の外国人ドライバーを採用し、育成する取り組みを進める方針で、ますます人手不足が懸念される物流業界において、注目を集めそうだ。
■詳しくはトラックニュースを参照
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