アサヒロジスティクスは、3月1日から国内初の「特定技能1号評価試験」に合格した中国籍の大学生、周鴻澤さんをトラックドライバーとして採用する。
国では担い手不足への対応が課題となっている自動車運送業(トラック・バス・タクシー)分野について2024年3月、特定技能制度への対象追加を決定している。
初となる「特定技能外国人ドライバー」候補は、「外国人ドライバー支援機構」(福岡県大野城市)を通じて受け入れた中国籍の大学生、周鴻澤さん(福岡県在住)。
周さんは日本語学校を卒業。現在は日本国内の大学生で今春卒業を予定している。日本語能力試験「N2レベル」を取得しており、今後「特定技能1号外国人ドライバー」における国内第1号認定を目指し、在留資格の切り替えを進めると同時に、就労までに準中型免許取得を目指すこととなる。
アサヒロジスティクスではこれまで、ドライバー不足の課題に備え、埼玉県内のドライバー専用研修施設「滑川福田センター」や、グループ会社の「川越自動車学校」において、未経験者の免許取得からドライバーデビューをサポートしてきた。
日本人ドライバーの採用は比較的順調に進んでいるが、今後さらに安定的にドライバーを確保していくなかで「外国人ドライバーの採用が進んでいくことを想定。ノウハウを蓄積し、この制度を有効に活用できる体制を整えることが必要」と考えている。
人財本部・高橋寛本部長は、「周さんが現場で活躍できるよう、責任をもって育成していく。それが、深刻化するドライバー不足に悩む物流業界において重要な一歩になれば」とコメントしている。