ロジスティードは4月23日、共同配送でCO2排出量を削減するプロジェクトをJ-クレジット制度に登録したと発表した。共同配送を活用したJ-クレジットの登録は国内初となる。
J-クレジット制度とは、CO2等の排出削減量や適切な森林管理によるCO2の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。
この取り組みは、同社が環境方針の一つとして掲げる「環境負荷の小さい物流・サービスの提供」や、経営の重要課題(マテリアリティ)として特定する「強靭で持続可能な物流サービスの構築・強化」に沿って、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた施策。
物流業界は国内のCO2排出量の約20%を占めており、特にトラック輸送を中心とした貨物輸送は、環境負荷低減の取り組みが急務となっている。また2024年問題をふまえ輸送効率の向上とCO2削減を両立する仕組みも求めれている。こうした社会課題に対し、同社は「共同配送」による輸送効率化を推進、その環境価値をJ-クレジットとして活用することで業界全体の脱炭素化に貢献するため、プロジェクト登録を行った。
プロジェクトの登録形態は、さまざまな主体による同種の削減活動をまとめて一つのプロジェクトとする「プログラム型」。各社の削減活動を随時追加することで、プロジェクトの規模が拡大していく。
同社が運営・管理者となり、プロジェクトに参加する荷主や物流会社の「共同配送」の実績をもとにデータを集計し、クレジットの申請を行う。その後、発行されたクレジットを売却し各社に還元するという仕組みだ。
同社グループはさまざまな「協創」を通じた課題の解決と「価値」の創出に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
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