サンリツが8月7日に発表した2026年3月期第1四半期決算によると、売上高48億4000万円(前年同期比5.6%増)、営業利益9900万円(26.5%減)、経常利益5700万円(68.5%減)、親会社に帰属する当期純利益2800万円(75.5%減)となった。
売上高については工作機械の取扱いが復調したことに加え、新たに開設した府中倉庫の稼働により増加した。営業利益は、外部倉庫の解約に伴う原状回復費用を計上したことや顧客の倉庫集約により生じた空き倉庫スペースへの客付けが遅れていることにより減少。
なお経常利益は、円高の進行の影響を受け、為替差損1億1400万円を営業外費用に計上したことで減少した。
セグメント別では、梱包事業部門は工作機械の取り扱いが復調し電力変換装置の取り扱いが増加したことで売上高33億6900万円(4.3%増)、営業利益は府中倉庫内の業務安定化にかかる初期費用が増加したことで3億1300万円(5.2%減)となった。
運輸事業部門では、医療機器の取り扱いが大幅に減少したことで、売上高6億2000万円(4.1%減)。外注費の値上がり分について顧客への価格転嫁が進んだことに加え、不採算業務の撤退により、営業利益は6900万円(39.8%増)となった。
倉庫事業部門は新設した府中倉庫の稼働により売上高7億8700万円(22.4%増)。外部倉庫の解約に伴う原状回復費用を計上したことや、顧客の倉庫集約で生じた空き倉庫スペースへの客付けが遅れていることで、営業利益は9100万円(18.0%減)となった。
通期は、売上高210億円(4.4%増)、営業利益9億5000万円(8.2%減)、経常利益7億3000万円(9.0%減)、親会社に帰属する当期純利益4億9000万円(4.5%増)を見込んでいる。
近鉄GHD 決算/国際物流の売上高8.6%増、営業利益26.3%減