大和ハウス工業は9月18日、マレーシア・セランゴール州で同社としては海外最大の延床面積となる大型マルチテナント型物流施設「DPL Malaysia Shah Alam III(ディーピーエル マレーシア シャーアラム スリー)」を竣工、9月22日にセレモニーを開催した。
「DPL マレーシア シャーアラム III」は、大和ハウス工業のマレーシア3棟目となる物流施設で、現地法人Daiwa House Malaysia Logistic(ダイワハウスマレーシア ロジスティクス)を通じて開発を進めてきた。
延床面積は東京ドーム約3個分に相当する15万6122m2で、近年マレーシア国内でも需要が高まっているコールドチェーンにも対応する。
大和ハウスが開発した物流施設「DPL マレーシア シャーアラム I」「DPL マレーシア シャーアラム II」の隣接地にあり、首都クアラルンプールの中心部から約27km、東南アジア・中東・欧州を結ぶ主要航路の要衝の港「クラン港」から約24km、「クアラルンプール国際空港」から約40kmに位置している。
施設内には、屋内型の高床式トラックバース115台分を備え、ドックレベラーを設置したことによりスムーズな荷下ろしを実現するとともに、天候に左右されない効率的な荷物の搬入出を可能にしている。
最大12テナントの入居が可能で、各区画に設置した事務所はテナント企業が入居後すぐに利用できるように内装仕上げを施している。
火災発生時に被害を最小限に抑えるため短時間で制圧消化が可能なスプリンクラーシステム「ESFR」を採用しているほか、環境面では全館でのLED照明採用や太陽光発電システムの設置が可能な仕様としている。
従業員用の屋内駐車場(自動車484台、二輪車515台)や、駐車場内直通エレベーター設置により利便性・安全性に配慮するとともに、各区画に男性用・女性用1室ずつ祈祷室を設置するなど、テナント企業の従業員が働きやすい環境を整備した。
■施設概要
名称:「DPL Malaysia Shah Alam III」(ディーピーエル マレーシア シャーアラム スリー)
所在地:マレーシア・セランゴール州シャーアラム(Lot22203, Jalan 33/52, Section 33, 40450 Shah Alam, Selangor, Malaysia)
交通:シャーアラム高速道路「コタ・ケムニンインターチェンジ」から約3.5km、クアラルンプール中心部から南西へ約27km、「クラン港」から東へ約24km、「クアラルンプール国際空港」から北へ約40㎞
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主・運営会社:Daiwa House Malaysia Logistic
設計:Arkitek IPPM
施工:SLG Construction
構造・階数:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)・地上3階建て
有効高さ:1階・2階12m(一部6m)、3階11m~14m、床荷重:3.0t/m2(一部1.5t/m2)
幅:276m、奥行き:1階123m、2・3階108m
総事業費:約170億円
敷地面積:6万742m2(約1万8374坪)
延床面積:15万6122m2(約4万7226坪)
賃貸面積:11万5420m2(約3万4915坪)
入居可能テナント数:12テナント(1区画6432m2~1万1849m2)
着工:2023年3月1日
竣工:2025年9月18日
入居開始:2025年10月1日
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