大和物流とT2は、自動運転トラックを活用して住宅用建材や設備等を幹線輸送する実証実験を7月2日から開始する。期間は10月末までで全4回、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で実施する。
2024年問題など輸送力不足が懸念されるなか、大和物流は2023年、ドライバー不足の代替手段として自動運転システムを開発するT2に出資している。
今回の実証は、大和物流が大和ハウスに提供している調達物流を想定、T2のレベル2自動運転トラックを使用して行う。
住宅建材は、重量物・長尺物・繊細な内装材など多様な形状で、輸送中の振動や衝撃により破損や変形が生じるリスクがある。輸送時の影響による品質不良は施工不良や安全性の低下、さらには工期の遅延やコスト増加の原因にもなるという。
今回の実証実験では、荷姿や重量が不均一な建材の積合せ輸送における輸送品質の検証や、貨物を積載した状態での幹線輸送での走行ルート、リードタイムの確認などを行う。
両社は今回の実証結果を踏まえて、T2が2027年から開始を予定しているレベル4自動運転トラックの実現に向け、まずはレベル2自動運転トラックによる定期運行の実現を目指す。
また、対象となる輸送品目についても、大和物流が取り扱う建材以外の貨物へ順次拡大していく方針だ。