GROUNDは2月20日、自社開発の物流施設統合管理・最適化システム「GWES(GROUND Warehouse Execution System、ジーダブリューイーエス)」の導入数が100拠点を突破したと発表した。
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GROUND/花王の物流センター44拠点にGWES導入 DX化推進へ 2025年02月27日 |
「GWES(GROUND Warehouse Execution System)」は、GROUNDが独自開発したWES(物流施設運用管理システム)。作業量や動線など物流現場の情報を可視化・最適化し、物流施設管理者の意思決定を支援することを目的としている。
これまで、三菱倉庫、日本通運、シーエックスカーゴといった物流事業者のほか、花王をはじめとした製造業を中心に採用が進み、2025年末時点で、100拠点の導入に至った。
なお導入により、労働時間の削減、人件費の低減、管理業務標準化による属人化解消などの効果があるという。過去の事例では、人員増強をせずに10%以上の出荷増に対応したほか、各工程の計画時間内での作業完了率が約15%向上したケースも示されている。
GROUNDは今後、稼働データと知見をもとに、施設単位の最適化だけでなく、物流ネットワーク全体の需給をマッチングさせる領域への拡大を目指す。他メーカーのロボットやアプリケーションがAPI連携を通じて協調するシステム構築により、システム開発側による寡占化を解消、現場の自律化を促進する狙いだ。
同日に開催されたメディア向け勉強会にて、宮田啓友 CEOは「AIだけでは物流は最適化できない。ロボットがAIでどれだけ進化しても、それを管理していく人の割り当てなどが進まないと生産性は上がらない。そこでソフトウェアによる全体最適が必要」とコメント。
各ロボットがAIで性能を上げても、全体を統括するシステムがなければ効率化は進まない、との考えを示し、判断業務の自律化が「今後の物流のカギ」であると語った。
また、2026年のCLO(最高物流責任者)の選任義務に関して、GWESと連携できる要素を問われると「CLOに要求される条件に価値提供ができるプラットフォームであると考えている。アナログの報告がリアルタイムのデータ共有に変わるので、中央で集約してデータ管理が可能。これにより、能力が求められがちで人員確保に苦難する現場の管理者が、少なくて済むような構造へシフトできる」と、今後の物流業界の変化にマッチするシステムであることをアピールした。
会の最後には、今回のGWES導入100拠点突破に際し、「これまでのロボット提供者のイメージから、数理最適化を進めるプラットフォームの提供者と認識していただければ」と、今後のイメージについて述べた。


