伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月29日、カナダのデカルト社と戦略的提携に合意したと発表した。
<グローバルロジスティクスソリューション全体イメージ>
7月1日より、グローバルレベルで輸送計画や輸送手配、予実管理などが可能なデカルト社のITサービスを活用したグローバルロジスティクスソリューションの提供を開始する。
輸配送や顧客訪問計画を自動化するアプリケーションである「Route Planner」、それをリアルタイムで管理する「Mobile Link」、GLNの機能をワイヤレスで活用できる「wGLN」をCTCの既存サービス「MAMS(モバイルアセットマネージメントサービス)」の拡張機能として提供する。
秋をめどに、最適な輸送モードや業者、レートを自動選択し、物流プロセスを最適化する「Transportation Manager」、国際的な物流工程を可視化できる「Visibility」機能を追加し、順次サービスを拡張していく。
CTCが提供する「グローバルロジスティクスソリューション」は、クラウド型で提供する。デカルト社のITサービスをベースに、アプリケーションの日本語化対応、インプリメント、導入支援、保守サポートまで対応した、特に製造業向けに効果を発揮する物流ソリューションとなっている。
基本使用料と利用料(従量課金)で利用でき、企業が独自にシステム導入する場合と比較して、最大でコストを50%削減することが可能。システム構築期間も大幅に短縮され、導入後の維持管理も容易。CTCのデータセンターから提供するサービスのため、BCP対策として自社のシステムと連携させたハイブリッド型でも利用できる。
倉庫事業者や陸・海・空の輸配送業者、取引先同士など輸配送関連先と通信できる世界最大級の物流専用基盤GLNと連動し、手配から決済までをワンストップで提供。GLNの双方向通信を利用しサプライチェーン全体をリアルタイム化するクラウド型ソリューションの提供は国内初となる。
CTCでは4月から約10名の専門組織を立ち上げ、メーカートレーニングを積んだエンジニアが顧客への導入支援を実施する。
なお、7月13日開催のロジスティクス・SCM+流通フェアで、セミナーと展示でグローバルロジスティクスソリューションを紹介する。
■ロジスティクス・SCM+流通フェア
http://www.l-partner.co.jp/lfs/