資生堂、ライオン、ユニ・チャームの3社は1月29日、小売店の店頭・売場で設置する販促物の物流業務を統合し、5月から共同配送を開始すると発表した。
共同配送の開始に向けて、3社共通の販促物管理システムを開発・導入し、愛知県小牧市にある外部の物流センターを活用する。
物流統合がもたらす効果として、包装資材の共通化や同梱(同じ段ボールケースに2~3社の販促物が入っていること)配送、共同配送により配送トラック台数が減少し、資源の保護やCO2排出量の削減など、環境負荷低減に貢献する。これらにより、物流コストの抑制・削減にも繋げていく。
小売店の業務負荷低減では、同梱配送や共同配送によって荷受け時間や、店舗での販促物の保管スペースが縮小され、バックヤードでの作業の効率化が見込まれる。
資生堂は、ユニ・チャーム、ライオンと、2016年から小売店での店頭メンテナンスを行う合弁会社、ジャパンリテールイノベーションを通じて、商品の陳列・店頭メンテナンス機能の強化などを目的として協業をしている。
店頭メンテナンスにとどまらず、新たな価値提案について協議を重ねるなかで、これまで各社独自に取り組んできた販促物の物流効率化を、昨今の物流環境の変化に対し、3社が共同で配送することで輸送効率を改善し、「物流環境負荷の低減」「小売店の業務負荷低減」につなげていく。
今後も3社の戦略的協業取り組みにより新たな価値提案を行い、業界全体の発展に貢献することを目指すとしている。
ユニ・チャーム/鴻池、ロジスティード等と物流環境大賞で特別賞