JR貨物は4月17日、2018年度の輸送実績を発表し、コンテナは2027万3000トン(前年比9.6%減)、車扱895万トン(2.8%減)、合計2922万3000トン(7.6%減)だった。
2018年度は、上期に相次いで発生した「大阪府北部地震」、「平成30年7月豪雨」、「台風20・21・24号接近」、「北海道胆振東部地震」等の影響を大きく受けた。
「平成30年7月豪雨」による不通への対応として、山陽線ではトラック・船舶による代行輸送および伯備線・山陰線・山口線を経由した迂回運転を実施した。
コンテナは、長期間にわたり山陽線が不通となった影響により、中国・九州発着が大幅な減送となったため、紙・パルプ、食料工業品、積合せ貨物、化学工業品、化学薬品、自動車部品等すべての品目で前年を下回った。
さらに農産品・青果物は北海道産が天候不順に伴う生育不良の影響を大きく受けた。
その結果、コンテナ全体では前年比9.6%減となった。
車扱は、石油が冬季の気温が高く推移したことから、灯油・重油の需要が落ち込んだため、低調な荷動きとなった。車扱全体では前年比2.8%減となった。
コンテナ・車扱の合計では、前年比7.6%減となった