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イオン/EC向け最先端フルフィルメントセンターを2023年開設

2019年11月29日/物流施設

イオンは11月29日、国内での次世代ネットスーパー展開に向けて、AIとロボットを駆使したフルフィルメント・センター(中央集約型倉庫、CFC)を2023年に開設すると発表した。

CFCには、英国ネットスーパー企業Ocado Groupの子会社であるOcado Solutionsが提供する「Ocado Smart Platform(OSP)」と呼ばれるエンドツーエンドのオンライン食料品・日用品販売のソリューションを活用。高度に効率化されたオペレーションと自社物流を構築し、優れたアプリのインターフェースを介して、顧客の「いつでも、どこでも、何でも」というニーズに応える。

<CFCで採用するピッキングロボット「ボット」>

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採用するピッキングロボット「ボット」は、食品・日用品を5分で50個ピッキングでき、お互いに一定の間隔を保ち、秒速4mで1日50~60㎞を走行するほか、免許不要周波数帯で毎秒10回の指示を受けることができる。

<イオンの吉田副社長(中央)>

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イオンの吉田昭夫副社長は「CFCは場所を選定中で、配送は事業開始当初は3PL業者に委託するが、将来的には自社物流をメインにし、ラストワンマイルの顧客コミュニケーションを強化したい。OSPは、イギリスでは5万SKUまで扱え、1時間ごとに配送時間を指定できるシステム。CFCをハブにし全国配送を実施、人口密度の低い地域ではシステムはOSPを一部利用するが、店舗ピッキングも引き続き活用する」とコメントした。

イオンは11月29日、英国ネットスーパー企業Ocado Groupの子会社であるOcado Solutionsと、日本国内の独占パートナーシップ契約を締結。2020年3月までに新会社を設立し、デジタル、AI、ロボティクス機能を強化することで世界最先端の知見を用いた次世代ネットスーパーを立ち上げ、運営することにより、2030年までに6000億円の売上を目指すことを表明している。

Ocado Groupは、2000年に設立されたネットスーパーの運営企業。AIとロボットを駆使した最先端の顧客フルフィルメント・センターと精緻な宅配システムを独自に確立し、英国ネットスーパー業界で最も早い成長スピードを誇っている。

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