東京都環境局は6月3日、最新排出ガス適合ディーゼルトラックで、排出ガス低減性能の「無効化機能」が東京都環境科学研究所で発見したと発表した。
東京都では、自動車の排出ガス低減性能の実態把握を目的として。市場に出回っている自動車を無作為に調査する使用過程車調査を行っている。
それによると、2011年4月に発見されたもので対象車両はいすゞ自動車の「フォワード4トン車」(車両型式:SKG-FRR90S2)。
調査結果は、排出ガス規制の適合試験では正常だが、実行走行時にはNOxを3倍以上排出となったもの。東京都は国土交通省に対して、道路運送車両法違反で通報した。
東京都では、実質的に大気環境の改善に貢献しない自動車の普及を防ぐためとし、いすゞ自動車には、リコールなどユーザーに対する速やかな措置を求める。
国に対して、排出ガス規制では明文化されていない「無効化機能」の禁止について、規定の整備を速やかに求める。東京都環境確保条例第35条の低公害・低燃費車の規定を整備し、「無効化機能」が付加された自動車の除外を規定するとしている。
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