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JR貨物/5月のコンテナ実績8.5%減

2011年06月22日/調査・統計

日本貨物鉄道は6月22日、5月の輸送動向を発表し、コンテナ貨物は140万1000トン(前年同月比8.5%減)、車扱いが63万8000トン(3.6%減)だった。

震災の影響により常磐線の不通が続いており、東北線を用いて一部の貨物列車の迂回運転を行っている。これに加えて、中旬には広島地区の大雨による輸送障害もあり、月全体では高速貨341本、専貨44本が運休した。

荷動きは、全国的な生産活動の落ち込みの影響を大きく受け、全体では低調に推移。なお、震災後の物資不足への対応のため一部の地域で飲料水などの出荷が旺盛となったことから、ゴールデンウィーク期には貨物列車の追加運転を行った。

コンテナ貨物は、紙・パルプをはじめ、自動車部品、積合せ貨物などほとんどの品目が前年を下回った。

紙・パルプは東北地区の生産拠点の操業停止が続き大幅な減送で、自動車部品はメーカー各杜の操業が再開したものの部品供給網の寸断を受け減産が継続した。

車扱貨物は、セメント・石灰石が前年を上回ったものの、石油などが前年を下回った。

石油は被災地に向けた臨時石油列車の運転を継続しているものの、一部製油所の被災と価格の高騰の影響により減送となった。セメント・石灰石はセメント工場が前年の定期修理に伴う出荷停止の反動により増送となった。

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