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昭和シェル/日産自動車のEV充電システムに太陽電池供給

2011年07月12日/IT・機器

昭和シェル石油は7月11日、ソーラーフロンティアと共同で、日産自動車に、約40キロワットのCIS薄膜太陽電池の供給と設置支援を行ったと発表した。

今回供給するCIS薄膜太陽電池は、日産自動車グローバル本社の低層階屋上に設置され、発電された電力は、同社内に設置された電気自動車(以下EV)向けの急速充電システム等で使用される。これにより、日産リーフに換算して年間約1800台分の充電が可能となる。

今回の取り組みは、経済産業省が進める「2009年度 電気自動車普及環境整備実証事業(ガソリンスタンド等における充電サービス実証事業)」の委託事業の一環として、日産自動車と昭和シェル石油が共同で実施してきた、CIS薄膜太陽電池と車載用リチウムイオンバッテリーとを組み合わせた急速充電システムの実証試験の成果を活かしたもの。

また、このプロジェクトは、日産自動車がゼロエミッション社会実現に向けた取り組みの一つとして、フォーアールエナジーと進めているもので、走行時のみならず、発電時においても二酸化炭素等の排出ゼロを実現する。

発電された電力をリチウムイオンバッテリーに蓄電することにより、昼間においては余剰電力を有効利用できるだけでなく、夜間においても電力供給が可能となり、災害時を含めたエネルギーの安定供給を実現する。

設置されたCIS薄膜太陽電池は、ソーラーフロンティアが約20年間に亘って蓄積してきた独自技術によって生産。CIS薄膜太陽電池は、短い製造工程により少ないエネルギーで生産され、原料からリサイクル処理まで高い環境意識で設計・生産されている。

■実証実験システム概要
太陽電池:CIS薄膜太陽電池最大出力40kW <ソーラーフロンティア>
パワーコンディショナー:定格出力40kW(10kW×4基) <山洋電気>
蓄電池容量:96kWh(日産リーフ用リチウムイオンバッテリー4台分)
グリッド管理装置:定格出力200kW <山洋電気>
EV充電器:急速充電器 3基(50kW×3口)、普通充電器 4基(3.3kW×14口)

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