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DHL、シスコ/「IoT」に着目したトレンドレポートを発表

2015年04月30日/調査・統計

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DHLとシスコは、ドバイで開催されたDHLグローバルテクノロジーコンフェレンスで、「IoT」(モノのインターネットInternetofThings)に着目した新しいトレンドレポートを共同で発表した。

DHLとシスコ・コンサルティングサービス社は共同で「IoT」革新プロジェクトに従事しており、無線
LAN接続端末を使ったほぼリアルタイムのデータ分析により倉庫業務における意志決定の向上を目指す。

トレンドレポートでは、現在インターネットと接続する150億個のデバイスが、2020年までには500億個までに増えると予測しており、技術的革命がビジネスに与える潜在的な影響についても報告している。

焦点となる価値は、新しく連結が成り立つ時に作られ会社や業界にもたらされる利益増加とコスト削減の組み合わせですが、インターネットやネットワークが、倉庫や貨物輸送、サプライチェーンのその他項目にまでつながりを拡張した際の膨大な可能性を明らかにしている。

サプライチェーンやロジスティクス・オペレーションを行うどんな企業にとっても、IoTは、お客様にとっての「ラストマイル」配達の選択肢増加から効率的な倉庫管理や貨物輸送まで、これまでの考え方を変えてしまうほどの結果をもたらすとしている。

シスコの分析では、今後10年でIoTは世界中で8兆USドル(約952兆円)の経済価値を生み出すと予測し、革新による利益から2兆1000億USドル(約250兆円)、資産活用より2兆1000億USドル(約250兆円)、サプライチェーンとロジスティクスから1兆9000億USドル(約226兆円)、従業員の生産性向上により1「IoT」は今後、サプライチェーンや物流業界に約226兆円規模の利益をもたらすという。

レポートによれば、今後10年の間にロジスティクス業界は、「IoT」により日々輸送され追跡され積み込まれる何百万もの貨物とリアルタイムに繋がることで、より高度なオペレーション効率を切り開くことができるとしている。

倉庫管理の分野ではオンライン化されたパレットやその他の物流用アイテムが、より優れた在庫管理を推進するかもしれない。

貨物輸送の分野では、荷物の追跡がより早くより正確に、予測的にかつ安全に実施され、一方、ネットへ接続された車両分析は、車両故障を事前に予測し、自動的なメンテナンス・チェックのスケジュール調整を支援する。

また、配達員を周囲の車両や人に繋げることは、収益化を高め、「ラストマイル」配達の効率性とサービスを向上させるべく復路の最適化の一つの方法となり得るという。

これは、お客様にとってDHLがさらに早く、より信頼できかつ費用対効果の高いサービスを提供できることを意味していると分析している。

シスコ・コンサルティングサービスとDHLは現在、共同IoTイノベーションプロジェクトに協力しており、選択されたデバイスのWi-Fiロケーションデータに基づくほぼリアルタイムのデータ分析による倉庫管理の意思決定を向上している。

この解決策はシスコのCMXを基にしており、無線LANに接続されたデバイスに集計したロケーションデータを収集するために高密度のワイヤレス・ネットワークを使用している。

■「ロジスティクスにおける『IoT』(モノのインターネット)」トレンドレポート
www.dhl.com/internetofthings

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