ヤマト運輸は6月27日、日本物流団体連合会主催の第17回物流環境大賞で、路線バスを活用した宅急便輸送「客貨混載」の取り組みが「物流環境保全活動賞」を受賞したと発表した。
<岩手県で宅急便の輸送で利用されてる「ヒトものバス」バス全体の写真>
過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的として、ヤマト運輸はバス事業者と連携し「客貨混載」を開始した。
トラックで運行していた区間の一部を路線バスに切り替えて輸送することで、CO2排出量の削減につながり、環境負荷低減を実現することができたもの。
また、環境負荷低減に留まらない幅広い効果として、バス事業者にとってはバス路線網の維持につながる新たな収入源が確保され、バス路線網の維持につながる。
ヤマト運輸にとってはセールスドライバーが地域に滞在する時間が増え、集荷時間の延長など、より地域に密着したサービスを行えるようになった。これにより、地域住民にとって、生活交通路線である路線バスが安定的に利用できるなど、生活サービスの向上につながっている、としている。
なお、「客貨混載」の取り組みは現在、岩手県と宮崎県で展開している。
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