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日本郵船/安全荷役ガイドラインをデジタル化、バルカー180隻に配布

2017年08月25日/3PL・物流企業

日本郵船は8月25日、ドライバルク貨物の輸送品質向上のための安全荷役ガイドライン「Essential-15」を紙媒体からアニメーションを含むデジタル媒体へと刷新し、今月、船主・船舶管理会社を通じて日本郵船が運航するバルカー約180隻に配布したと発表した。

<Essential-15の画面>
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<開発したプロジェクトチーム>
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刷新した「Essential-15」では、知識と経験のレベルや母語が異なる船長・航海士や運航担当者(オペレーター)に広く浸透し、知識の深度化や船陸間のコミュニケーションツールとしての寄与が期待できる。

刷新にあたっては、ドライバルク貨物の輸送品質を担当する部署のほか、日本郵船の若手・中堅の運航担当者らがプロジェクトチームを結成し、約1年間の制作期間を経て完成させた。

「Essential-15」の特長の一つが魅力的なデザインと構成。キャラクターとともに謎解きをしながら学習を進めていく形式で、イラストや画像・映像を多く使用することで、分かりやすさと学習意欲の増進を図る。

英語、日本語、中国語、タガログ語の4か国語に対応し、母語が多岐にわたる船員への理解の深度化を図っている。

CD-ROMでの配布により、通信環境に左右されないオフラインでの学習が可能となった。

日本郵船は2015年、鉄鉱石や石炭を輸送するケープサイズやパナマックスを中心とするバルカーを対象に、荷役中の重大事故を未然に防ぐために本船乗組員に最低限守ってほしい15項目を選定し、「Essential-15」としてまとめた。

文字情報のみの紙媒体では一見して内容が分かりにくく、ガイドラインの十分な浸透には課題があった。

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