川崎汽船は11月16日、今年8月から、チリのサンチアゴで完成車を対象とした物流サービスを開始したと発表した。
チリと周辺のラテンアメリカ地域では継続的に自動車販売・輸入が拡大しており、これに伴い増加する完成車輸送に付帯したサービスの需要に対応するため、ディーラーや輸入事業者に対し、完成車向け総合物流サービスを提供する。
川崎汽船と現地物流企業AGUNSA社との合弁会社であるKAR Logistics S.A.が、サンチアゴ市プダウエル区に専用施設を開設した。
GPSを搭載した完成車輸送専用の輸送機材を保有し、これらにより、保管、港からディーラーまでの陸上輸送、アクセサリー取り付け、納車前点検等、完成車向け総合物流サービスを提供する。
川崎汽船では中期経営計画において物流事業を安定収益事業のひとつと位置づけており、完成車物流事業も充実・拡大を図っている。
これまでインドネシア、タイ、シンガポール、インド、オーストラリア、ブラジル、ベトナムなどで、陸送やターミナル、PDIなどの完成車物流サービスを提供しているが、チリでもこれらの経験や、自動車船による海上輸送で培った高品質輸送のノウハウを活用して顧客の満足度向上に努めていく。