経済産業省は12月7日、今年度のグリーン物流優良事業者表彰の受賞者を決定した。
持続可能な物流体系の構築に特に顕著な功績があった優良な取組に対して、経済産業省、国土交通省それぞれから表彰を行っており、表彰式は、12月13日開催の「第16回グリーン物流パートナーシップ会議」で行う。
<シーオス、大塚倉庫、セイノーホールディングスの取り組みの概要>
経済産業大臣表彰の受賞者は、シーオス、大塚倉庫、セイノーホールディングスで、発・着荷主と運送業者がスマホで簡易にアクセスし、荷卸時刻の予約・変更ができるトラックバース予約の仕組みを導入した。
事前予約により、ドライバーと倉庫内作業者が計画的に作業を行うことが可能となった。
効果として、トラック待機時間を削減することにより、CO2 排出量を削減し、ドライバーの生産性も向上、荷卸作業を事前に計画できることにより、庫内作業者による労働生産性も向上した。
<ラルズ、シジシージャパン、日本貨物鉄道、全国通運の取り組みの効果>
経済産業省商務・サービス審議官表彰の受賞者はラルズ、シジシージャパン、日本貨物鉄道、全国通運で、農作物の輸送に関し、小売、卸、運送業者が一体となって物流網の「見える化」を図り、輸送手段をモーダルシフトを推進しながら、小売(着荷主)側が決定する。
効果として、トラック輸送を鉄道輸送に切り替えることにより、CO2 排出量を削減、業界の商慣習を改善した。
<アダストリア、アダストリア・ロジスティクス、東芝テック、ナクシスの取り組み>
グリーン物流パートナーシップ会議特別賞の受賞者は、アダストリア、アダストリア・ロジスティクス、東芝テック、ナクシス。
海外工場にて製品に電子タグを取付け、最終検査工程で合格品数の情報を自動的に日本側と共有し、日本側はこの情報を受け、納品先店舗情報を海外工場に送り、海外にて店舗毎の仕分けを行う。これ
により、日本側で予め各店舗への最適な輸出ルートを選択することが可能となった。
効果として、納品先店舗の最寄港に輸送することにより、CO2排出量を削減と国内物流センターで入荷時に電子タグを一括読み取りすることにより、検品作業負荷を削減した。