日本GLPのグループ会社のモノフルは5月31日、物流に携わる企業向けに大容量のスマートフォン、タブレットを低価格で利用できるモバイルサービス「monocom」を開始すると発表した。
モノフルが資本業務提携したスマートドライブが、新たに開発する物流向け機能を備えたクラウド車両管理サービス「SmartDrive Fleet」と併せて利用することで、荷待ち時間等の業務記録を簡単に作成できるほか、事務作業の効率化を図ることができる。
ドライバーの待ち時間の実態把握と解消を目的に、国土交通省から2017年7月1日より「貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令」が施行されたが、多くの運送会社は手書きで日報作成を行っているため、ドライバーの作業負荷が増えるだけでなく、集計や分析にも莫大な時間を要している。
業務用の携帯電話を社員へ貸与している運送企業も少なく、運送業界全体の高齢化が進んでいることから、ドライバーのスマートフォンの所有率は総じて高くない。
これらを解決するために、モノフルからは低価格でスマートフォン、タブレットを利用出来るモバイルサービス「monocom」、そしてパートナー企業であるスマートドライブからは、今夏に物流向け新サービス「SmartDrive Fleet」の提供を開始する。
モノフルの「monocom」によって、テクノロジーを活用したサービスを浸透させるためのインフラ整備を促進するとともに、スマートドライブの「SmartDrive Fleet」では、現在提供中のリアルタイム動態管理や安全運転診断機能に加え、省令に対応したドライバーの荷待ち時間や休憩時間といった情報を自動で集計する「乗務記録機能」も備え、運送会社の課題解決に取り組んでいく。
「monocom」は6月1日よりWebページで申込を受付け、7月1日から運用を開始する。モノフルでは、引き続きスタートアップ企業を含む様々な業種の企業と協業することにより、新しい物流を創りだすロジスティクス・エコシステムの実現を目指す。
スマートフォン、タブレットの端末費用、1万円分相当の通話料、7GBの通信、保守、物流向けサービスの配信が、月額2780円の基本サービスに含まれる。端末は防水、防塵、耐衝撃性能を有する法人向けAndroid端末を使用。
■モノフル
https://monoful.co.jp/monocom
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