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東名高速道路50周年/自動車貨物輸送量は7倍に

2019年01月24日/調査・統計

中日本高速道路(NEXCO中日本)は1月23日、東名高速道路の全線開通50周年にあたり整備効果をまとめ、発表した。

それによると、「日本経済への効果」「物流への貢献」「商業への貢献」「工業への貢献」「生活への貢献」の5章立てでまちめている。

<貨物輸送量の推移>
20190124nexco1 - 東名高速道路50周年/自動車貨物輸送量は7倍に

このうち、「物流への貢献」では、東名・名神が高規格幹線道路を通過する貨物量の約半分を担う日本の大動脈として物流を支援しているとしている。

現在では当たり前となっている「インターネット通販」。ITの目覚ましい成長により「欲しいものが自宅で注文でき、すぐに届く」とても便利な社会になっている。これを支えているものに物流と高速道路がある。物流は商品を正確な時間に届けることが重大な使命であり、高速道路はそれを実現するインフラとして機能している。

東名の全線開通から50年間で自動車貨物輸送量は約7倍まで増加した。高速道路の持つ速達性や定時性などの機能が物流を支え、そして便利な世の中を支えているとしている。

東名・名神は、高規格幹線道路全体の約7%の延長しかないにも関わらず、高規格幹線道路を通過する貨物量の約半分を担っている。名神とともに、日本の大動脈として物流を支援している。

現在では、東京~静岡間の東名および新東名の貨物交通量は前線開通当時の約3倍に増加している。

<県間貨物流動の旗艦分担>
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また、この50年の間で、東京~大阪・愛知の貨物輸送がトラック輸送にシフトし、そのトラック輸送の約7割~8割が東名を利用。全線開通以降東京~大阪・愛知の貨物輸送がトラック輸送にシフトし、現在は9割以上を占める。

<トラック輸送における高速道路利用状況>
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さらに、京浜発着のトラック輸送での高速道路利用の貨物量は、東名沿線の静岡・愛知で約7割~8割を占める。

それに伴い、東名高速道路の周辺には、物流拠点となるトラックターミナルが多数立地している。

物流関係者の声として、「本社のある袋井市にも袋井ICがあり、会社自体の成長するタイミングであったことも重なり、貨物の取扱量、売上高、従業員数など増加する一つの要因になったと思います」、「乗務員の運行、労働時間の短縮に好影響を及ぼしていると考えています」(遠州トラック)の声があった。

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