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三菱地所/名古屋に最大8万m2の物流施設完成、DHL等5社で入居率50%

2019年02月04日/物流施設

三菱地所は2月4日、名古屋市南区で延床面積8万m2超のマルチテナント型物流施設「ロジクロス名古屋笠寺」を完成させた。

<ロジクロス名古屋笠寺>
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中部エリア初のロジクロスシリーズ(三菱地所単独開発の物流施設)で、名古屋市内で最大の物流施設。2004年に閉鎖した愛知県建設技術研究所の跡地を取得して、2017年9月から建設に着手し、2019年1月31日に竣工を迎えた。

<広域図>
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<狭域図>
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国道1号・23号・247号など主要一般道のほか、名古屋高速3号大高線・4号東海線といった高速道路へのアクセスが良好で、名古屋市内と中部エリアの広域配送ともに優れた物流適地。また、JR東海道線「笠寺」駅と名鉄常滑線「大江」駅からともに徒歩圏で、雇用確保の面でも良好な環境に立地している。

<中央車路>
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<接車バース>
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庫内は、床荷重1.5t/m2、梁下天井有効高5.5m以上、柱スパン10m以上、全館LED対応と、最新の物流施設が備える汎用性の高い仕様となっており、名古屋地域で要望が多かった2.5トンフォークリフトの走行にも対応。加えて、天井や床面には、空調設備やコンベヤーなどのマテハン設備を導入し易い工夫が施されており、テナント企業の自動化ニーズにも配慮した設計となっている。

<従業員用休憩室>
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<商談などに使えるラウンジ>
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<エントランスのセキュリティロック>
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また、1階には従業員向けの休憩室に加えて、ロジクロスシリーズとして初めてテナントの商談や従業員採用面接などに使えるラウンジを設けるなどアメニティの充実を図り、従業員の労働環境やテナントの雇用確保に配慮。セキュリティ面では、エントランスから事務所、倉庫区画など、各所でカードキーによるセキュリティ認証を設けることで、施設の機密性を保っている。

<ランプウェイ中央部に設置した非常用発電機>
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そのほか、非常用発電機や従業員用防災備蓄倉庫の設置といったBCPサポート機能に加え、大津波警報が発生した場合に近隣住民が一時的に避難できる津波避難ビルの指定を受ける予定で、最大で5000人規模を受け入れ可能となっている。

<事務所>
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<再利用したOAフロアパネル>
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事務所部分では、 再開発を進めている丸の内エリアのオフィスビル(日本ビル・旧JXビル)で使用していたOAフロアパネルを再利用し、環境に配慮。事務所スペースはパーテーションで仕切り、一部をテナント各社の休憩室などにも利用できる。

<施設外観の入居企業各社ロゴ>
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各階の倉庫区画は1万2000~3000m2の広さで、最大20区画に分割賃貸できる。すでにDHLなど5社の入居が決定し、総床面積の50%が契約済み。うち、医療機器販社の八神製作所は2階全区画を賃借し、東海エリアの物流拠点を集約するほか、愛知県などに拠点を構える物流企業の高末は1階に入居し、さらなる顧客サービス向上のため新たな流通加工センターを開設する計画だ。

両社は、ロジクロス名古屋笠寺を選定した理由として、物流と雇用確保の両面に対する良好なロケーションや充実した設備を挙げている。

<細包執行役常務>
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三菱地所の細包憲志執行役常務はロジクロス名古屋笠寺について、「名古屋市中心と中部圏広域の双方への配送に対応でき、最寄駅からも至近で、物流施設としていくつもの優位性を兼ね備えた希少な物件。すでに総面積の半分でテナントが決定しており、残りの区画についても非常に多くの引き合いを受けている。今後はここを拠点に中部圏でも物流施設開発に取り組んでいきたい」とコメント。

また、物流不動産市場としての中部圏への見解については、「東名阪の大道流を結ぶ非常に重要なエリアで、ECを中心にますますの需要が見込める。エリアとしては、首都圏でいう圏央道沿線のような郊外型ではなく、できるだけ消費地から近く、高速道路や港、空港へのアクセス性が高い名古屋市周辺で開発を検討していきたい」。

さらに、物流不動産市場の市況感と今後の事業方針について、「eコマースの市場拡大を背景に、特に首都圏で供給量以上に物流施設への需要が拡大している。まだまだ首都圏を中心に、東名阪でマーケットを拡大していくべきだと考えており、2019、2020年度も年間2~4棟ペースの開発を維持し、適地で安定的に施設を供給していきたい」と語った。

■ロジクロス名古屋笠寺の概要
所在地:名古屋市南区東又兵ヱ町1-57-2
アクセス:名古屋高速3号大高線「笠寺」ICまで0.5km
名古屋高速4号東海線「木場」ICまで3.0km
国道1号線から0.5km
国道23号線から0.5km
国道247号線から1.5km
JR東海道線「笠寺」駅から徒歩8分
名鉄常滑線「大江」駅徒歩15分
敷地面積:3万3200m2
延床面積:8万600m2
規模・構造:地上4階・S造
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2017年9月1日
竣工:1月31日

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