国土交通省は6月3日、日アセアン交通連携の枠組のもと、ラオス国立大学の学生とラオス公共事業運輸省などに対して、物流に関する集中講義を実施したと発表した。
<ラオス国立大学での講義>

今回で3回目となる集中講義は、SGH財団の協力のもと佐川グローバルロジスティクスの教育担当社員3名を講師に迎えて実施した。
講義では、ラオス公共事業運輸省の職員に対して日本の物流政策の立案方法や物流に関連する法律を紹介。また、現地物流事業者などへ倉庫管理やフォークリフト運転方法などの物流オペレーションをレクチャーしたほか、ラオス国立大学の学生に5Sや人員・顧客管理による業務改善方法などを伝えた。
講義のなかでは、受講者とラオスでの物流品質改善に向けた積極的な意見交換が行われ、今回も講義の実施が高く評価された。
■集中講義の概要
「ラオス公共事業運輸省 訓練センターでの講義」
時期:5月16日~17日の2日間
対象:ラオス公共事業運輸省・業界団体・民間物流事業者の実務者31名
内容:(1)物流概論(日本の物流政策、日本の物流の変遷等)
(2)物流オペレーション(倉庫管理方法及びフォークリフト運転方法等)
「ラオス国立大学での講義」
時期:5月20日~24日の5日間
対象:ラオス国立大学工学部で物流を専攻する4年生48名
内容:(1)物流概論(日本の3PL、通販物流、物流新技術等)
(2)物流オペレーション(人員・顧客管理、5S、業務改善等に関する物流実務)
(3)講義内容に基づくディスカッション、プレゼンテーション