サンゲツは5月26日に策定した2020~2022年度の新中期経営計画「D.C.2022」の中で、物流の強靭化・効率化に向けた施策について説明している。
新中計では、サービス機能の拡充と高度化に向けて、前中計で功奏した受注・出荷・配送サービスの強化に継続して取り組む方針。
その一環として、在庫・出荷機能の強化に向けて、三井不動産が大阪市淀川区に建設するMFLP大阪I(賃借分床面積4万3800m2)へ入居し、2021年1月の稼働予定で「関西ロジスティクスセンター(LC)」を開設する。
関西LCでは、トラック輸送や荷役作業の負荷軽減に向けた将来的なパレット輸送を想定し、2種類のサイズのパレットを格納できる自動倉庫を導入するほか、GTP(Goods To Person)型のピッキングの採用や、AGVの導入など、省人化に向けた設備を導入する予定。
これらの設備は関西LCで効果を検証した上で、首都圏LCや中部LCなどにも導入を検討し、サービスの持続性確保とリードタイムのさらなる短縮につなげる計画だ。
また、前中計で取り組んだ自社配送体制の拡充に関する施策について、新中計期間中に北関東や静岡、北陸、関西、九州などの地域を新たにカバーするほか、首都圏や名古屋、大阪、福岡では重量物の配送も自社化を目指す。