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国内初のLNGバンカリング船/「かぐや」と命名、中部地区で従事

2020年09月18日/IT・機器

川崎汽船、JERA、豊田通商、日本郵船の4社は9月18日、セントラル LNG シッピングが発注し、川崎重工業坂出工場において建造中の、船舶向けの液化天然ガス(LNG)燃料を供給するための船舶(LNG バンカリング船)を「かぐや」と命名したと発表した。

<進水の様子>
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<供給体制>
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<写真左から四国運輸局 上園 政裕局長、トヨタ自動車 朝倉 正司 生産本部 本部長、豊田通商 日髙 俊郎 機械・エネルギー・プラントプロジェクト本部 本部CEO、JERA 中村 直 常務執行役員(最適化本部長)、日本郵船 長澤 仁志社長、川崎汽船 明珍 幸一社長、川崎重工業 橋本 康彦社長、国土交通省 加藤 雅啓 大臣官房技術参事官>
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この船は4社共同で出資する合弁会社、セントラルLNG シッピングおよびセントラル LNG マリンフューエルを通じて、中部地区でのLNG 燃料供給事業に従事する。

船名の「かぐや」は日本最古の物語といわれ、今なお多くの人に愛されている「竹取物語」に由来している。また、LNG バンカリング市場を「竹」のように長く高く成長させるという思いも込められている。

「かぐや」は、国内で稼動する初めての LNG バンカリング船になる。セントラル LNGマリンフューエルが運航を担い、JERA の川越火力発電所を拠点とし、中部地区において Ship to Ship 方式による船舶向け LNG 燃料供給事業を本年10月以降開始する予定だ。

4社は、川崎汽船の長期にわたる LNG船運航により蓄積された技術力、JERAの大規模基地における運営・技術力、豊田通商の船舶燃料のグローバルな販売ネットワーク、日本郵船の世界初の LNG燃料供給・販売事業への参画経験といった、各社のノウハウや強みを結集して、中部地区における安定したLNG燃料供給体制を整えるとともに、販売サービスを拡充し、船舶燃料のLNG化を促進し環境負荷の低減に貢献するとしている。

■概要
LNG積載容量:3500m3
総トン数:4044トン
全長:81.7m
全幅:18.0m
造船所:川崎重工業 坂出工場 

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