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日立物流/課題解決しパッケージングコンテストでトリプル受賞

2020年10月14日/IT・機器

日立物流は10月14日、日本包装技術協会主催「2020 日本パッケージングコンテスト」で、同社の「ワンウェイ段積治具」「新型サイクロン(掃除機)の適正包装」「アジャスター着脱式緩衝材」がそれぞれ「経済産業省製造産業局長賞」 「適正包装賞」 「大型・重量物包装部門賞」を受賞したと発表した。

なお、「経済産業省製造産業局長賞」は容器包装・包装資材として優れている中で、空間容積の縮小、簡易包装化や減量化等、特に包装の適正化に貢献している作品に授与されるもので、このコンテストの最高賞であるジャパンスター賞のひとつであり、日立物流では初の受賞となる。

<ワンウェイ段積治具>
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経済産業省製造産業局長賞を受賞したワンウェイ段積治具については、従来、異形状ユニットロードは平積(非段積)を余儀なくされ、コンテナ内の上部スペースにロスが生じていた。また、鋼材製の段積治具は高価であり、リターン運用が前提で、再輸出・再輸入免税手続き、保管費用、盗難リスク、煩雑な運用管理などが課題だった。これらを解決し、普及を図るため、鋼材製よりも安価な強化段ボール製のワンウェイ段積治具を開発した結果、積載効率は従来比2倍、コストは従来比40%低減を実現した。加えて積載効率が向上することで二酸化炭素排出量削減効果も期待できる。

<新型サイクロン(掃除機)の適正包装>
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適正包装賞受賞の新型サイクロン(掃除機)の包装開発では、被包装体の脆弱部保護手法見直しも含む、新たな改善に取り組んだ。余剰スペースの活用と収納・配置方法見直しによる梱包箱の縮小化を図り、さらにV字形状の段ボールで補強をすることで品質レベルを維持した。その結果、従来比で包装サイズ 20%縮小、材料費 17%低減、トラック積載台数 33%拡大、輸送費 25%低減、二酸化炭素排出量 27%低減を実現した。

<アジャスター着脱式緩衝材>
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大型・重量物包装部門賞受賞のアジャスター着脱式緩衝材は、従来の台木使用による梱包方法が、納品先においてフォークリフト作業が必要であり、広い作業スペースや作業人員の確保が必要になる等の課題を解決。EPE(発泡ポリエチレン)と強化ダンボールを用いた着脱式緩衝材を採用した結果、作業員が1名で緩衝材を製品アジャスターから滑らせて抜き取ることができるようになり、作業の安全性向上と作業時間を75%短縮することができた。さらに、材料とその形状を変更したことにより廃材重量 93%削減を実現している。

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