プロロジスは10月28日、物流ソリューションプロバイダーのITスタートアップ企業「KURANDO」と資本業務提携したと発表した。
これにより、倉庫内業務を可視化するクラウドシステム「ロジメーター」の開発と普及を加速する。
ロジメーターとは、倉庫内の作業進捗等を可視化するクラウド型システムで。庫内での作業実績をタブレットのアプリに登録することで、リアルタイムでの作業進捗の把握や、収支、生産性分析が可能である。導入企業は、初期投資不要で月額利用料のみで利用することができる。
プロロジスは、物流現場での管理者の負荷軽減や、庫内オペレーションの効率化支援を目的に、2019年よりKURANDOとともに簡単で安価に利用できるロジメーターの開発に取り組んできた。同年9月には、プロトタイプ版を発表し、プロロジスカスタマーによるトライアルを開始。トライアルユーザーからのフィードバックを経て、2020年4月からは製品版の発売を開始した。
現在、新開トランスポートシステムズやワールドサプライなど大手物流企業や3PL企業、国際フォワーダーなど20社がロジメーターを採用し、国内40拠点で利用されている。プロロジスとKURANDOは、この度の資本業務提携によりロジメーターの追加開発を進め、よりカスタマーニーズに沿った製品の提供をめざす。
今後の展開では、2020年中に、大手物流企業において特に必要とされる機能を追加開発し、2021年初頭に公開を予定している。追加開発の機能は、「大型センターにおける、複数契約物流間での作業者横断機能」「独自の「予算グループ」で管理できる、予算グループ機能」「残業などの割増賃金のカウント機能」「間接費を含めた運営収支計算機能」「出退勤、休憩時間の登録、管理、連携機能」を挙げている。
また、今後2年間でおよそ500現場、5年間で2500現場への導入をめざしている。
なお、KURANDOでは、コロナ禍の物流業界を支援するため、2021年3月31日まで、月額利用料無料キャンペーンを行っている。
■ロジメーター詳細
https://www.prologis.co.jp/press-release/191112
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