アシックスは1月28日、施設や工場内における従業員の位置情報などを記録して分析し、労働状況を可視化するワーキングソリューションシステムを開発したと発表した。
<ワーキングシューズに搭載した小型BLEセンサーで行動を可視化する>
実用化に向けて、システムのさらなる性能向上と市場ニーズの把握を目的に、日本ロジテムの物流倉庫での実証実験を1月中旬から実施している。物流倉庫での作業員の作業効率や行動量を定量化、可視化し、業務改善のための課題抽出や効果検証などを行えるサービスの構築を目指す。
同システムは、アシックスが開発を進めているスポーツデータ統合システム「TUNEGRID(チューングリッド)」を応用したもの。「TUNEGRID」のコア技術のひとつである小型BLEセンサー「TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)」を活用し、同センサーを搭載したワーキングシューズを着用することで、着用者の移動履歴や、施設への入退室時刻、滞在時間などの行動を可視化することができる。
アシックスは、2020年10月に同システムの実用化に向けて神戸デジタル・ラボと共同で、100%子会社でシューズ生産拠点の山陰アシックス工業で実証実験を実施。山陰アシックス工業の工場内に検知器を配置し、複数の従業員に「TUNEGRID-Cube」を搭載したワーキングシューズを着用して数週間通常業務を行ってもらい、その行動を分析した結果、着用者の移動履歴、施設への入退室時刻や滞在時間など、業務中の従業員の行動を可視化することに成功した。
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