日本航空(JAL)は3月2日、日本の航空会社で初めて、手荷物搬送用の自動運転トーイングトラクター「TractEasy」を導入したと発表した。
JALは、国土交通省による「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」に応募し、2019年10月より成田国際空港の制限区域内において、自動運転トーイングトラクターの運用に向けた課題解決に取り組んできた。
実証実験を通じて、多くの航空機や車両、ならびに地上作業員が混在する環境での、レベル3相当の自動運転車両の運用に必要なノウハウの蓄積と、安全性を確保する体制が整ったことから、自動運転トーイングトラクターを本格導入するもの。
JALは今後も官民で連携しながら、制限区域内における無人運転実現を目指すとともに、今後もさらなる先端技術を積極的に導入することで、省力化・自動化の実現と、安全で新しいグランドハンドリング業務の創造を目指していくとしている。
■概要
運用経路:成田国際空港第2ターミナルの、本館とサテライト間の車両通行道路
導入車両:「TractEasy」(TLD社)
業務内容:成田国際空港第2ターミナルの、本館からサテライトへの荷捌き場間の受託手荷物搬送