日本郵船は3月2日、北越コーポレーションと長期輸送契約する木材チップ専用船「Southern Ace」が就航したと発表した。
「Southern Ace」は、南半球に位置し、合法性と持続可能性が証明された植林地で生産する丸太から製造された木材チップの輸送を予定。今後は主に新宮港(和歌山県)や新潟港(新潟県)への寄港を計画する。
同船は、船型を改良し、大直径プロペラを採用することで輸送能力を維持しながら推進性能を向上させた。船尾部の水流を整えエネルギーロスを軽減するラダーフィンも装備。日本郵船によると、従来の木材チップ運搬船に比べて約15%の燃費低減を実現したという。
また、船名は、同社の木材チップの海上輸送を担ってきた「HOKUETSU ACEⅡ」の名前を一部継承する形で名付けたとしている。