川西倉庫は8月26日、兼松と取引のある主要な物流会社として、鈴江コーポレーション、大東港運、富士倉庫(共同出資社)と共同で、トレードワルツが提供する貿易プラットフォーム TradeWaltzを広く産業界に普及させる為の戦略的投資会社であるTW Linkを設立したと発表した。
TradeWaltzはトレードワルツが提供するブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用したオープンでグローバルな貿易プラットフォームで、貿易に関わるあらゆる情報を一気通貫で共有し、業務の効率化とペーパーレス化を実現すべく、昨年11月にサービスを開始した。
今後は NACCSや CyberPort等のプラットフォームとの連携、電子 B/L の実装などの機能強化を図り、貿易文書の電子化に留まらない新たなサービスを提供していくが、その為には荷主や物流会社の実務面の課題を抽出し、TradeWaltzでこれらを解決できることを予め立証しておく必要がある。
TW Link は、荷主と物流会社が一体となってこれらの課題抽出・解決立証に協力し、TradeWaltzを日本の標準的な貿易プラットフォームに成長させることを目的として設立した。トレードワルツが実施する第三者割当増資にも応じる予定だ。
兼松と共同出資社は自社の基幹システムを TradeWaltz経由でいち早く API 連携させ、自社のリソースを投入して荷主と物流会社の双方の立場からトレードワルツに対して TradeWaltzの機能向上に向けた実務的なフィードバックを行う。この取組みを通じて TradeWaltzを豊かな貿易エコシステムへと成長させると共に、自社の「物流 DX」も実践していくとしている。
■TW Link 概要
会社名:TW Link
本社所在地:東京都港区芝浦 1-2-1
設立日:2021年7月1日
資本金:2.79億円
株主構成:兼松、川西倉庫、鈴江コーポレーション、大東港運、富士倉庫
事業内容:トレードワルツ社に対する輸出入業務、特に物流業務における知見と業務ノウハウの提供。TradeWaltzの拡販支援等
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