川崎重工業は9月6日、船舶運航管理支援システム「SOPass」を大阪ガスインターナショナルトランスポートより受注したと発表した。
SOPassは、衛星通信を介して船舶から取得したリアルデータと同社が持つ船舶に関する工学的知見とICT/IoT 技術の融合により、船舶の運航管理に有益な情報を提供するサービス。
新造船、既就航船を問わず搭載・利用が可能で、運航状況の見える化、各種性能解析、LNG貨物の管理最適化機能に加え、輸送中に自然蒸発する天然ガス(ボイルオフガス)を管理し、有効利用することで省エネと環境負荷の低減に寄与する最適航路計算機能を有している。
LNG運搬船タンク内の温度や圧力の予測により、輸送中の自然蒸発により発生するボイルオフガスを管理。そのボイルオフガスを燃料として有効活用し、LNG 輸送量を最大化する最適航路提案が可能だ。
また、船体および推進プラントの性能解析により、燃費・船速・メンテナンス管理などに関する将来予測を自動レポーティングし、運航コストの低減や安全性の向上を実現する。
さらに、コロナ禍でリモートワークが増加するなど、働き方の多様化に対応。(スマートフォンやタブレット端末などから「いつでも」「どこでも」操作できる。