グッドデザイン賞/幹線輸送シェアリングスキームが金賞

2021年10月20日 

日本デザイン振興会は10月20日、グッドデザイン賞の2021年度受賞結果を発表した。

今年は過去最多となる5835件の審査対象の中から、国内外のデザイナーや建築家、専門家など88人の審査委員による厳正な一次・二次審査を経て、過去最多の1608件の「グッドデザイン賞」受賞が決定した。

<NEXT Logistics Japanによる幹線輸送シェアリングスキーム>
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物流関連では、NEXT Logistics Japanによる「幹線輸送シェアリングスキーム(社会課題を解決するNLJ幹線輸送シェアリングスキーム)」が、グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。

同スキームは、深刻化するドライバー不足や平均積載率の低さ(40%)といった物流業界の課題解決に向けて、異業種荷主が連携して構築した幹線輸送シェアリングの仕組み。25m連結トラックによる軽重混載により高積載率を維持し、トラック1台あたりの人員46%削減、CO2排出量32%削減、1人あたりの輸送量248%を達成し、持続可能な物流を実現した。

審査委員からは、「ドライバー不足や積載率の低下といった物流業界の課題に対応すべく、車両を作って売ることが本業であるトラックメーカーが新会社を立ち上げ、荷主や運送業者に協働を呼びかけ、1台のトラックに異なる種類の荷物を混載することでドライバーの労働環境を改善していくという取り組みは、事業者間の関係を競争から共存にシフトするものであり、きっかけを作ったという点で好感が持てる。メーカーでありながら物流全体を見据えた視野の広さに感心する」と評価を受けている。

<豊田自動織機の電動式トーイングトラクター>
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また、審査員による評価の高かった上位100件を表彰するグッドデザイン・ベスト100には、同社のほか、豊田自動織機の「電動式トーイングトラクター(トヨタ 3TE25 自動運転仕様)」が選ばれた。

同車両は、空港内で旅客の手荷物や貨物を載せたコンテナドーリー(台車)を牽引するためのトラクターで、レベル3相当の自動運転機能を搭載し、空港搬送業務の自動化を実現。また、エンジン車に遜色ない高性能の電動車となっており、CO2排出量の削減にも寄与している。

<ヤマトホールディングスの新クロネコマーク(写真上)とアドバンスマーク(写真下)」>
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<シャープの自動倉庫連携コンパクト搬送ソリューション>
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<SkyDriveの産業用ドローン>
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そのほか、グッドデザイン賞には、ヤマトホールディングスが4月から使用を開始した「シンボルマーク(クロネコマーク・アドバンスマーク)」や、シャープの「自動倉庫連携コンパクト搬送ソリューション(SHARP 自動搬送ロボットXFZZ864、立体保管装置XFZZ909)」、オムロンの「モバイルロボット (LD/HDシリーズ)」、SkyDriveの「産業用ドローン(物流ドローン SkyLift)」、フルタイムシステムの宅配ロッカーなどが選ばれている。

<グッドデザイン賞ロゴ>
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グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が主催する1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として国内外の多くの企業やデザイナーが参加しており、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。

今後は、受賞デザインの中から11月上旬に行われる「大賞選出会」で「大賞」を決定する予定。

■グッドデザイン賞Webページ
https://www.g-mark.org/

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