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UDトラックス/加古川製鉄所で自動運転トラックの実証実験

2021年11月12日/IT・機器

UDトラックスと神戸製鋼所は11月12日、神戸製鋼所の加古川製鉄所内で、UDトラックスが開発したレベル4(特定条件下における完全自動運転)自動運転技術搭載の大型トラックを用いた自動運搬技術の実証実験を行うことに基本合意したと発表した。

<実証実験イメージ>
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両社は2022年下半期をめどに、加古川製鉄所内の水砕スラグ運搬コースの一部分のルートでUDトラックスの大型トラック「クオン」をベースとしたレベル4限定領域自動運転対応車両を使用し、自動運転の走行実験を行う。

UDトラックスは2018年に大型トラックの特定用途での自動運転などのソリューションを提供する取り組みを示した次世代技術ロードマップ「Fujin & Raijin(風神雷神)―― ビジョン2030」を発表。このロードマップに基づき、2019年には日本通運、ホクレン農業協同組合連合会と共同で、レベル4技術を活用した自動運転トラックの実証実験を北海道で行っている。

一方、神戸製鋼所は5月に「KOBELCOグループ中期経営計画(2021~2023年度)」を策定。製造拠点での最新デジタル技術を活用した、物流を含むプロセス制御自動化・効率化によるものづくり力向上を推進している。

これらの背景を踏まえ、ドライバー不足への一つのソリューションを創出することを目的として、両社は神戸製鋼所の加古川製鉄所内での実証実験を行うことにした。

今後、両社は実証実験の成果に基づき、両社の共創を通じて自動運転技術を活用したソリューションの創出と実用化の検討を進める。また、実証実験と協業を通じて、スマート物流サービスの社会実装を促進するとともに、DXによる製造・物流現場における労働力不足の解消、運搬業務の効率化、作業者の負担軽減に寄与していくとしている。

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